Pick-up Artist! GYU
タンゴで奇跡を! 斬新な発想と企画でタンゴ普及を目指す2007年アジア・ステージチャンピオンGYU氏への10TANGOインタビュー!!
(2010年11月18日掲載)
10TANGO-今年12月12日(日)にタンゴ・ミラクルというイベントをプロデュースされていますが、どんなイベントなのでしょうか。
GYU-『タンゴの奇跡を貴方に!』というイベントです。第1幕では発表会形式でアマチュアの皆さんによるデモと芸能人の皆さんで作られた芸能人アルゼンチンタンゴ部の出演、第2幕にライブ&ミロンガ、第3幕にタンゴショーを考えています。
10TANGO-出演者陣も豪華ですね。
GYU-ダンサーではアルゼンチンからネリ&シャニーナペア、ロベルト&ラムペア、日本からリタさん、夏見れいさん、アンナさん。演奏は早川純さん、須藤信一郎さん、チエイさん、そして今回はパーカッションの熊本比呂志さんをいれた弾けるようなタンゴをやろうと。アカデミックなものをちょっと壊して、イメージはタンゴネグロ。歌手にはロベルト杉浦さん。ライブのときにはミロンガを。MCにはアントニオ小猪木さんにお願いしてます。
10TANGO-月島の区民ホールで。年末の大きなイベントですね。
GYU-誰でも奇跡が起こるパーティーなので、来月12日、是非お友達を誘ってきてください。タンゴで奇跡を起こす・・・踊る人にも観る人にも、奇跡が起こるイベントです。
10TANGO-10月には御殿場でも面白いイベントをされていましたね。
GYU-『美女と野獣』というテーマが面白いと思って、夏見れいさんに声をかけたら、『それいいねぇ!』ということで。タンゴの普及も視野に入れて、普通のミロンガは一般のお客さんには少し敷居が高いので、もう少し砕けたパーティーをやろうというのが根本にあって。ディナーショーと初心者向けのレッスンを組み合わせました。
10TANGO-初心者の方の参加が多くあったと聞いています。
GYU-ほとんど未経験の方で、初心者でも簡単に踊れるタンゴを主体にレッスンを。実はそこが戦略で、『アマチュアの人でも踊れますよ』、『ブエノスアイレスでは、サロンタンゴっていうのは、こうやって楽しむんです』っていうことを見てもらいたかった。
10TANGO-夏見れいさんが副部長をされている芸能人アルゼンチンタンゴ部ではレッスンもされていらっしゃいますね。
GYU-ええ。芸能人の方は飲み込みが早いので驚きます。
10TANGO-何かを学び取ることで身の糧となる、職の幅を広げることに繋がるからなんでしょうか。
GYU-なんというか、参加者の意識が違いますね。学ぶ意識がある。一般の方を対象にしたレッスンでは、お金を払えば与えてもらえるという感覚でレッスンに参加される方もいますが、芸能人の方は、ちょっと厳しい世界にいるみたいで『教えてもらう』『学ぶ』という意識を持ってますね。同じ芸能人といっても、年齢も違うし、舞台の方もいれば俳優もいる、それでも礼儀も教育も徹底されていますし。
10TANGO-常に新しいことを考えていらっしゃいますが、オーガナイザーとしての秘訣はあるのでしょうか。
GYU-企画するのが好き・・・ということですかね。企画して実行するのが好きなんですね。タンゴ以上に好きかもしれない(笑)。映像編集からチラシのデザインまで全部やります。たまたま僕がそういうスキルを持っていたということもあるかな。僕は建築の現場監督というのをやっていて、建物を建てる計画実行、予算立て、品質管理、様々な交渉・・・プランニングというものがある程度分かっているので、それをパーティーをに応用して。
10TANGO-オーガナイズを始めたきっかけは?
GYU-2005年に1年の留学を終えてアルゼンチンから日本に帰ってきてんですが、『ミロンガ』を日本でやりたかった。アルゼンチンのミロンガ文化をこっちで広めたいという気持ちで。
10TANGO-具体的に、どんなミロンガだったのでしょうか。
GYU-平日にはじめました。毎晩踊れるというのがミロンガだと思うので。アルゼンチンでは土日はもちろん、平日にもやってますよね。そういう文化を広めたかったんです。月1回のミロンガというのは、僕はパーティーだと思っているんですよ。パーティーとミロンガは違う。『ミロンガが一番タンゴを表している』、『ミロンガは社会だ』と思って、それを日本に普及させたいという思いがありました。
10TANGO-ところで、ダンサーとしてはアジア大会ステージチャンピオンにも輝いたGYUさんですが、ご自身のダンスに対するポリシーは?
GYU-『立つ』ということ・・・、自分で立つということですね。テクニックを磨くというのとはちょっと違う。自分がひとりで立ててれば、そのとき初めてアブラッソができて、人に何かを提供できる。自分が立ててないと、なにも提供できない。そのときの『立つ』というのは、作ったものではなくて『自然に立つ』。イメージするなら『地球に立つ』。
10TANGO-『地球に立つ』、大きいですね。
GYU-地球にたって、愛を受け入れる。自分が立ってるつもりでも、100%のパフォーマンスができない立ち方だと、相手に迷惑をかける。相手に不快な思いをさせる。もしくは相手を受け入れようと自分が無理をしてる。『地球に立つ』とは、静かに立つことなんです。足で立つというよりは、体全体で立つ。
10TANGO-『静かに立つ』という概念を教えてください。
GYU-これは僕の持論なんですが、例えばリラックスして椅子に座ることにしても、簡単なようで難しい。こうして座ってると、楽かなと思いそうなんですが、実はどこか緊張してて。体が自然な状態でいられるように勉強する必要性がある。人間の体は器用なので簡単に座れてしまっているんですが、実は体を乱してる。肩が凝る、ぎっくり腰になるとか。
10TANGO-誰にでもできることのようで、難しそうですね。
GYU-それと同じで、歩き方は知っているんです。でも、気が付かないところで乱してしまっている。そこで、スーッと自然に立ってみる。それをゆっくり動かす・・・、そうして『自然な立ち方を乱さない歩き方をすればいい』と気が付いたんです。自分でその歩き方を研究して、自分の今の歩き方になった。
10TANGO-教わらずに、ご自身で見つけ出されたんですね。
GYU-僕は『習え』って言われても、人の言うことが聞けないひねくれ者なので(笑)。でも、こう考えるとマエストロたちが言ってることも、あまり変わらなかったりする。
10TANGO-そうして1人で立ったうえで、相手がありますね。
GYU-そう。気をつけるべきは、踊る相手も『人』なんです。筋肉も関節の数もあまりかわらない。少し形が違う。男と女という違いもある、でも機能的には変わってないんですね。何かが邪魔になっているなら、自分のクセが邪魔してると。
10TANGO-身体の特徴からも生まれてくるものですね。
GYU-そう、それがクセ。自分のクセはなんだろう・・・でもそれは治せない。治せるものもありますが、意識では直せないことが多い。また、逆に直そうと意識することで硬くなってしまう。実は、許すしかないんです。リラックスすることは、それを『許す』ことなんです。
10TANGO-なるほど。
GYU-その心でアブラッソしたり、人と接するとものすごく楽ですね。
10TANGO-大きな可能性を感じるお言葉です。今日は興味深いお話をありがとうございました。最後に、今後のご活動にはどんなことを考えていらっしゃるのかお聞かせください。
GYU-タンゴの面白さを皆さんに伝えられる・・・タンゴを観たり、踊ったりして、それぞれの人生がその人の人生が少し幸せになればいいなと。日本にタンゲリーアがあってもいいな、とも思いますし、タンゴのビューティーセラピーがあってもいいなとも思います。また、タンゴの色んな踊りがあったり。どうしても、タンゴを突き詰めていくと先端が細くなる。そのうえで、いろんな方向性があっていんじゃないかな、とも思いますし。人間って、肌が触れるとストレスが軽減するそうです。タンゴで健康になったり幸せになったりする。そういう効果を活かして、タンゴの良さを伝えていきたいな、と思っています。形を問わずにね。
(取材・文:大川恵子)
【タンゴ・ミラクル】
日時:2010年12月12日(日)
場所:月島区民ホール
料金:前売り6000円 当日7000円
お問い合わせ:080-1019-9998(GYU) gyu@tangojapan.com
舞台の上で繰り広げられるタンゴの奇跡を貴方に!
第1幕 アマチュアデモンストレーション&芸能人アルゼンチンタンゴ部
第2幕 ライブ&ミロンガ
第3幕 この夜だけのタンゴショー
出演: ネリ&シャニーナ、ロベルト&ラム、リタ、夏美れい、アンナ
チエイ(G)早川純(BN)熊本比呂志(PER)須藤信一郎(Pf)
ロベルト杉浦(Vo)アントニオ小猪木(MC) etc





