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Pick-up Artist! QUIZASTANGO

Pick-up Artist! QUIZASTANGO

等間隔のクアルテート、5周年を迎える進行形タンゴ・バンド「キサスタンゴ」への10TANGOインタビュー!

(2010年10月21日掲載) 

 

10TANGO-今年で結成5周年、来年には記念コンサートをされるということですが、それについて教えてください。 

 

バイオリン瀬尾鮎子さん(以下略称)−2011年7月24日(日)に内幸町ホールで「キサスタンゴ結成5周年ライブ」をおこないます。ダンサーの方にも出ていただいて、今までお世話になった方、応援してくださっている方に感謝の気持ちを込めて。10周年20周年を目指しながら、5周年をひとつの区切りとして「やっと5歳になりました」というお披露目イベントです。 

 

10TANGO-キサスタンゴ誕生のきっかけは、どんなものだったのでしょうか。 

 

瀬尾—2005年11月にタンゴダンサーのGYUさんの主催でTANGO JAPANというダンスのイベントがあったんです。10組のタンゴダンサーの皆さんとオルケスタの生演奏というものだったんですが、そのときに初めてバンドネオンとバイオリンとピアノの3人で合わせました。そのときは寄せ集め程度だったんですけど、その共演があまりに面白かったので。それがきっかけです。今まで活動を共にしている歌手のフェデリコ・マリアーノともこのとき共演して。2006年5月にコントラバスの大熊君が参加しました。 

 

10TANGO-どうして最初は3人だったんでしょうか。 

 

瀬尾−始めた当初からベースは絶対に欲しかったんですが、予算の関係で難しかった。その後、演奏活動を続けるとなったときにやっぱりベースを入れたいということになって、大熊君に入ってもらったんです。 

 

バンドネオン池田達則さん(以下略称)−僕と大熊君はその以前から一緒に演奏してました。 

 

コントラバス大熊慧さん(以下略称)−僕らは同じ大学で友人だったんですけど、池田君から『エル・チョクロ』の楽譜を渡されたこともあって。タンゴの古典はキサスタンゴに入ってから学びました。 

 

10TANGO-最初に合わせてみたときはどうでしたか? 

 

瀬尾−全然駄目でした(笑)。でも「今はこうだけど、もう少し頑張ったら」という想いが全員のなかにあって。「ああでもない、こうでもない」といいながら今まで5年間このメンバーでやってきている、というのがありますね。   

 

10TANGO-皆さん学生時代からタンゴを演奏されていますが、タンゴとの出会いは? 

 

池田− 僕の場合は、中学生のときにピアソラの番組を観て、 楽器の音色とか音に惹かれて、キラキラして綺麗だなぁと思って。そのあとCDを買い始めました。ピアソラの曲の雰囲気に惹かれましたね、怪しい雰囲気もあるじゃないですか、独特の世界観が面白くていろいろ聴いて、16歳の高校生で演奏を始めました。そこでいろいろ鍛えられましたね(笑)。 

 

瀬尾-私は2004年にタンゴを始めたんですけど、楽譜屋さんでタンゴの楽譜を初めてみつけて、それを弾いてみて興味があった、そこからです。タンゴの音自体が面白かったんです。そのときからタンゴらしい演奏ができていたかどうかは覚えていないですけど、それをきっかけに古典も勉強させていただくこともできて。 

 

10TANGO-どんなところが特に面白かったですか? 

 

瀬尾-ゾクっとしない人もいっぱいいると思うんです。でも私たちは自分の持っていたものに合ったんですよね。 

 

大熊−タンゴにしかない特有の間とか、ゾクっとしましたね。最初の出会いから、きましたね。 

 

池田-え、一番最初から?それはすごいね!僕は追々わかっていったよ。 

 

大熊−まぁ、最初はなんとなくだけどね。 

 

ピアノ深町優衣さん(以下略称)−言葉で言うのは難しいんですけど、 最初に出会ったときに何も感じない人と感じる人は違うと思うんですね 。ただ、本当の魅力はそのあと。最初は100%この音楽が自分に合っているか自信もないですし。「好きか嫌いか」というところなんですよね。 

 

瀬尾−「アルゼンチン・タンゴ伝説のマエストロたち」の映画でカルロス・ガルシア氏が「この音楽を聴いて心に何かを感じなかった人は、この世界から出ていってほしい」って言ったのを聞いたとき、「これは本当だな!」と思いました。タンゴの良さは理屈じゃないな、と。演奏のあとに「どうですか?」と一言聞いて「あ、いいですね!」って言う人だけが残る世界だと思うので・・・。 

 

10TANGO-そうして皆さんはタンゴの道に。その後、タンゴを深く追求するアプローチの方法はいろいろあると思いますが、どんな方法を? 

 

瀬尾−得意な方法でアプローチをとりましたね。私たちは小さい頃から音楽なので、言葉とか歌詞とかよりも、音を聴くのが素直に入ってくる。もっと文学や言葉の理解ができる方はそこから、旅行が好きな方はブエノスアイレスに行くんだと思いますね。 

 

池田−一番は「聴く」のが大きいですよね、ひたすら聴かなきゃって。 

 

瀬尾—誰かに言われた? 

 

池田−自分で思いますよ(笑)! 

 

10TANGO-どれくらい聴いてるんですか? 

 

池田−いやぁ、ずっと聴いてますよ。朝から晩まで、ほぼずっと。 

 

深町− 一時期、彼が大きなヘッドホンで聴いてたときがあったんですけど、駅でヘッドフォンを付けて大きなバンドネオンのケースを手に下げた彼を見かけて、惚れ込んで聴き込んじゃってるから真剣な顔してて・・・盗聴者かと思いました。 

 

一同−(笑)。 

 

池田−うん、でも飽きないですね。 

 

10TANGO-今年のブエノスアイレス滞在は、メンバーが揃ってでは初めてのものと伺いました。ホセ・コランジェロ氏がキサスタンゴのパドリーノとなった経緯を教えてください。 【後半に続く】 

 

(取材・文:大川恵子)

 

【インタビュー後半】

【過去の Pick-upArtist!一覧1】 

【過去の Pick-upArtist!一覧2】