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門奈紀生 (Monna, Toshio)

門奈紀生 (Monna, Toshio)

1940年東京生まれ. バンドネオン奏者

 

 アストロリコのリーダーで日本におけるバンドネオン先駆者のひとり。『黄金の左手をもつバンドネオン奏者』『日本におけるバンドネオン演奏家の第一人者』との高い評価を国内外から受け、映画音楽を担当するなど、タンゴ普及に力を入れている。

 

 幼少期より、母親や母方の叔父の歌声を聴いて育ち、音楽を愛する家族の中で成長する。終戦の年、5歳で横浜に居を移している。中学で親友の薦めによりカルロス・ガルデルオスバルド・プグリエーセカルロス・ディ・サルリフアン・ダリエンソのLPを聴き、特にプグリエーセの弾く神秘的なバンドネオンの音色に強い印象を抱き、横浜のレコード喫茶にタンゴを聴きに通うようになる。 

 

 

 タンゴ喫茶で耳にしたアニバル・トロイロのインスピラシオン(Inspiración)のチェロのソロでタンゴを演奏したいという想いにかられるようになり、21歳でバンドネオンを始める。 

 

 

 基礎のまったく無い状態から、新宿のキャバレーで演奏していたタンゴバンドに出演して腕を磨き、その後もダンスホールなどで演奏するタンゴバンドからの引き抜きを繰り返し実力をあげてゆく。1960年代には坂本政一の『オルケスタ・ティピカ・ポルテーニャ』に参加、他にも『平野洋輔とロス・タンゲーロス』などで活動していた。 

 

 

 1973年頃、タンゴブームの下火を理由にプロ活動を一時休止。アマチュアとして京都で時折の活動を続ける。休止期間中は、教会での賛美歌への伴奏や、元プロのタンゴ奏者などと演奏会なども行っていたが、勢いを失い続けるタンゴ界に憂い、後進の育成などを視野に入れた日本でのタンゴ普及・促進を考えるようになる。 

 

 

 1986年、東京で活動を続けていたタンゴクリスタルからの参加依頼を受け、京都から東京へ通いながら、プロ活動を再開。そこで小松亮太の最初のバンドネオンの師となる。 

 

 

 1991年、タンゴ普及とアーティスト育成の信念から自身のオルケスタ『アストロリコ(Astrorico)』を京都で結成。クラシックで活躍していたバイオリンの麻場利華、ピアノの平花舞依、コントラバスの蓑輪裕之の4名でスタート。(97年よりコントラバスは大塚功)。 

 

 

 1993年及び94年、アストロリコとしてアルゼンチンとスペインで演奏し好評を得、1995年にはグラナダ・タンゴ・サミットに参加。1996年にはモン テビデオ・タンゴ・サミットに参加し、その機に、アルゼンチン、パラグアイ、チリへのツアーを行った。

 
 1996年11月にはブエノスアイレスで、アストロリコのサードアルバム 『日本からブエノスアイレスへ・・・』をレコーディング、1998年2月にも同地で歌手の大浦みずきと『チェ・タンゴ(Che Tango)』を録音し、大阪、名古屋、東京で公演を行った。2000年9月にはアルゼンチンのロサリオで行われた第5回タンゴ世界サミットにアストロリコとして招聘され、体調不良によりリーダー不在での海外公演となるが、高い評価を受けている。体調不良の期間、バンドネオンはアレハンドロ・サラテが代役を務めた。 

 

 

 また、2004年10月、映画『二人日和』の音楽を担当、『筑紫哲也ニュース23』に数回やNHKの長寿番組『スタジオパークからこんにちは』を始め、国内外のテレビやラジオ番組などにも多数出演してきている。 

 

 

 また、バカロフ作曲の『ミサ・タンゴ』にソリストとして出演も行い、指揮の井上道義氏より絶賛を受ける。

 

 

  『初めて練習した時から、彼の演奏はボクに迫ってくるものがり、それは練習を重ねるたびに一層強くなって、本番ではそれがダイレクトにボクやお客様に伝わっていくのを肌で感じた。ボクもすっかり門奈さんに乗せられてしまったような気がする。ステージに立つ物が絶対に必要とする「人の心を惹き付ける力」、現実的にはなかなかそれを持ち合わせている人がいない中、その力を持っている数少ない本物のアーティストだと思う。』(井上道義氏より)   

 

 

 現在アストロリコのメンバーは、バンドネオンに門奈紀生、奥村友紀、下城聖史、星野俊路、生島大輔、田中香織、バイオリンに麻場利華、吉野美穂、ピアノに平花舞依、コントラバスに大塚功、ビオラ・バイオリンに木村直子、チェロに木村政雄、ギターに岡本博文、ダンサーにルシア&アルバロ(Lucia & Alvaro)。 

 

 

 また、ジャズピアニストの竹下清志主宰の『ロス・マレーボス』にも参加し、タンゴの普及活動を続けている。   

 

 

・門奈紀生の参加したプロ楽団 1960年代

永沢金衛(ながさわ かなえ)とオルケスタ・ティピカ・モンテーロス
小沢泰(おざわ やすし)とオルケスタ・ティピカ・コリエンテス
中泉(なか いずみ)とオルケスタ・ティピカ・マレアドス
坂本政一とオルケスタ・ティピカ・ポルテーニャ
平野洋輔とロス・タンゲーロス   他

 
1970年代
坂本政一とヌエバ・ポルテーニャ

 
 1981年
早川真平とオルケスタ・ティピカ・東京の公演参加

 

 1986年~91年
小松真智子とタンゴ・クリスタル

 

 1991年~現在アストロリコロス・マレーボス 

 

 

門奈紀生のソリストとしての『ミサ・タンゴ』参加経歴

2003年 井上道義指揮 名古屋フィルハーモニー交響楽団 グリーンエコー合唱団

2004年 同上 新日本フィルハーモニー交響楽団 栗友会合唱団

2005年 牧村邦彦指揮 大阪シンフォニカー交響楽団 同団合唱団

2006年 井上道義指揮 札幌交響楽団 札幌アカデミー合唱団 
 

 

・門奈紀生のディスコグラフィー  アストロリコ結成前
オルケスタ・ティピカ・コリエンテス『タンゴへの道』第2集(LP、後にCD復刻)
阿保郁夫『タンゴの魂』(坂本政一とオルケスタ・ティピカ・ポルテーニャとして参加。LP、後にCD復刻)
グラン・オルケスタ・ティピカ・ケンウッド『アルゼンチン・イン・ニュー・サウンズ』(LP)
平野洋輔とロス・タンゲーロス『TANGO我が青春』(LP)
小松真知子とタンゴクリスタル『アルゼンチン・タンゴ集』 

 

 

アストロリコとして

1993年  5月 『アストロリコ・タンゴメッセージ』1・2集

1995年  第7回グラナダ国際タンゴフェスティバル主要出演アーティストの輸入版CDにアストロリコから『ノスタルヒコ』が収曲。

1996年 上記フェスティバルのアジア版VHSをソルーナ音楽事務所より販売(完売)

1997年  3月 『日本からブエノスアイレスへ』

1998年  6月    『Che Tango』(with大浦みずき)

1999年10月    『3001年へのプレリュード』(with大浦みずき)

1999年  大浦みずきタンゴショーリサイタルVHS『Che Tango'99』(完売)


2000年  2月 『ZUM(スム)』

2002年12月 『オスバルド・プグリエーセに捧ぐ』

2004年  8月 『なつかしい日本の歌』(バンドネオン4重奏)

2005年11月  映画『二人日和』のサウンドトラック(収益は日本ALS協会に寄付*ALS=筋萎縮性塞索硬化症)

 

2007年  7月  珠玉のタンゴ名曲集『SALUD,TANGO y AMOR』

2009年12月  珠玉のタンゴ名曲集 II『LEYENDA GAUCHA』(予定)
 

 

アストロリコ結成後、門奈紀生としてゲスト出演 『M+PIAZZOLLA』
 越智順子『I want you』  

 

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【関連URL】 

Astrorico